尾瀬檜枝岐浪漫紀行

尾瀬の郷 檜枝岐。人と自然、歴史と文化の案内人。

尾瀬国立公園にそびえたつ山々

尾瀬国立公園には東北最高峰「燧ケ岳」をはじめとした数多くの山々があります。もっとも標高が高い燧ケ岳でもその標高は2,356mと日本アルプスの山々と比較すると決して高くはありませんが、世界でも有数の豪雪地帯で、地理的にも山が深く交通機関が発達する以前は秘境の呼び名にふさわしい場所でした。

燧ケ岳 -1889.9.24-

平野長蔵他、信者及び人夫25名が燧ケ岳開山、燧ケ岳山頂に石祠を建立。(檜枝岐村史より)尾瀬の開山者平野長蔵により開山されたこの山は、中央火口丘の御池岳と4つの外輪山、芝安嵓、俎嵓、アカナグレ岳、ミノブチ岳の五つの頂からなる山の総称です。尾瀬は燧ケ岳の噴火により只見川が堰きとめられ、古尾瀬ヶ原湖がつくられ、その後、沼尻川が堰きとめられ、尾瀬沼が誕生したとされています(諸説あり)。中腹には尾瀬で最も美しい湿原との呼び声高い熊沢田代、麓に広がる燧裏林道など豊かな景観が自然を愛する人々の心を惹きつけます。

会津駒ヶ岳 花の会津駒ヶ岳

昭和45年発行の檜枝岐村史に「会津駒は未だ世人に知られない処女的霊峰である。」とある。この文面から尾瀬というものがいかに山深い場所であったかが伺える。檜枝岐の集落を抱くかのように伸びる稜線から御神楽山海の先を望めば日本海の漁火、仰ぎ見る夜空の向こうには天の川が流れる。遥か彼方に見える富士はまるで別の世界を垣間見るかのよう。山中に人知れず刻まれた無数のキリツケは山の民の歴史と文化、会津駒ヶ岳と人々の繋がりの証です。

田代山帝釈山 蓬莱の地に控える帝釈天

関東と東北を隔てた帝釈山脈に広がる田代山。頂上に尖ったピークは無く広大な湿原が広がるその景観からはそびえるという表現より、広がるといった表現がふさわしいように思える。風変わりな景観にばかり目を奪われがちであるが、昔は雨乞いなども行われてきた由緒正しい山です。

田代山の西に並ぶ帝釈山は尾瀬国立公園の中で唯一のオサバグサの群生する場所があります。帝釈天の名前を冠しておりますが、檜枝岐では帝釈天を祀っていたという話を耳にしたことは未だにありません。帝釈天は梵天と一対で祀られる事が多く、両者を合わせて梵釈と称します。檜枝岐にある高梵天山がそれなのではないかと言われておりますが、今となってはその歴史を知る人間はおりません。

至仏山