沼山峠の入山者数①

尾瀬沼の観光シーズン

水芭蕉に始まり草紅葉に終わる。尾瀬の観光シーズンは短く、僅か半年の間に沢山の命が躍動し、そして半年の眠りにつきます。

尾瀬は高地である事に変わりはありませんが、登山として考えると入山は容易で尾瀬ブームの頃からこれまで、幅広い年齢層に支持されてきました。

尾瀬に春の訪れを告げる水芭蕉の開花とともに尾瀬の観光シーズンが始まります。お客様以外にも、旅行代理店、宿、ガイドなど尾瀬の観光に携わる大勢の人が尾瀬を訪れます。水芭蕉が終わると一旦落ち着きを見せ、尾瀬が最もにぎわうニッコウキスゲのシーズンへとむかいます。夏休みに少し落ち着きを見せ、間もなくすると草紅葉をむかえ短い尾瀬のシーズンは終わります。

尾瀬入山者数の推移

尾瀬には複数の入山口があり、群馬県片品村の鳩待峠、福島県檜枝岐村の沼山峠の二つが代表的な入山口で、次いで大清水があります。

私達、檜枝岐村の沼山峠からの入山者推移をみると平成に入ってからは9年の 196,433人をピークに減少を続け平成21年頃から下げ止まり、60,000人前後で推移している状況です。

平成元年の鳩待峠207,861人に対して、沼山峠169,725人。近年では沼山峠は6万人前後まで落ち込み、安定して推移している鳩待峠と比べて4倍近く入山者数に開きが出る年もあるようです。

残雪期の鳩待峠(群馬県)と沼山峠(福島県)

尾瀬は沼山峠からの入山がもっとも容易です。鳩待峠と比較して遅い頃まで雪が残るため危険との認識が広まり、水芭蕉の頃、檜枝岐村から尾瀬へ向かう観光客が減少した話を耳にします。

実際にガイドの仕事や下見で鳩待峠と沼山峠に足を運んだ感覚からすると、事実は鳩待峠も状況的に大差はなく、残雪期も勾配の急な鳩待峠のほうが体力的にはきついものがあります。

ですが鳩待峠はガイドや関係者等で除雪を大々的に行うなどして、入山者数を維持しており沼山峠の入山者数減少は努力不足によるイメージ低下も大きな理由だと思います。(実際は檜枝岐の青年団が除雪を行っております。)