尾瀬檜枝岐浪漫紀行

尾瀬の郷 檜枝岐。人と自然、歴史と文化の案内人。

尾瀬国立公園 自然保護発祥の地

尾瀬国立公園は、釧路湿原国立公園誕生より20年ぶりとなる、平成19年に日光国立公園より独立し誕生した29番目の国立公園です。群馬県、福島県、新潟県、栃木県、4県をまたぎ、総面積は約37,200haに及びます。その核心部である「尾瀬」と呼ばれるエリアには、西に本州最大の湿原「尾瀬ヶ原」その間に東北の天井、燧ケ岳をはさみ東に「尾瀬沼」があります。

尾瀬ヶ原 下ノ大堀のミズバショウ尾瀬ヶ原 下ノ大堀のミズバショウ
燧ケ岳 夏の終わりの熊沢田代燧ケ岳 夏の終わりの熊沢田代
尾瀬沼 大江湿原のニッコウキスゲ尾瀬沼 大江湿原のニッコウキスゲ

尾瀬国立公園の主な山

周囲を2000mクラスの山に囲まれた尾瀬と公園内には、日本百名山、会津駒ヶ岳・燧ケ岳・至仏山をはじめとした沢山の山があります。

  •  会津駒ヶ岳 2,133m
  •  燧ケ岳 2,356m
  •  至仏山 2,228m
  •  田代山 1,926m
  •  帝釈山 2,060m

尾瀬国立公園の主な滝

天然の貯水池である尾瀬は国内でも稀に見るほど豊かな水を湛え、日本一の水量を誇る三条ノ滝を筆頭に、幾筋もの沢や滝があります。

  •  三条ノ滝 水量日本一!
  •  平滑ノ滝
  •  渋沢大滝
  •  抱き返しの滝
  •  竜ノ門の滝

尾瀬国立公園の主な景勝地

尾瀬国立公園内には沢山の景勝地があり、その日の天気、時間、季節、それぞれが様々な条件で異なる魅力を持っています。

  •  尾瀬ヶ原の湿原や拠水林
  •  尾瀬沼と大江湿原
  •  燧裏林道
  •  田代山に広がる湿原
  •  熊沢田代...etc
沢山の見どころを持つ尾瀬国立公園の中から、プライベートガイドツアーでは、お客様のご希望をうかがい、ルートをご提案いたします。パブリックガイドツアーでは、沼山峠から沼田街道に沿って、大江湿原と尾瀬沼周辺をご案内いたします。

尾瀬沼 尾瀬檜枝岐浪漫紀行のメインフィールド

尾瀬沼は標高約1660mに位置し、まるで人目を憚るかのように周囲を2000m級の山々に囲まれ、その身に東北の天井燧ケ岳を宿す神秘的な湖です。私たちが知っている尾瀬沼と人との一番古い関わりは、今から約800年前の平安時代の頃、尾瀬沼の付近で会津と上州の間で交易があったとされ、片品村に残る古文書にその記録が残されているようです。自動車もなく、整備された道や木道すらも無かった時代、まだ人と自然の距離が近く、そしてきびしかった頃、生きる為に尾瀬を往来した先人は、湿原を彩る花々や尾瀬沼に沈みゆく夕陽を見て心に何を抱いたのでしょうか。

沼田街道 歴史浪漫溢れる尾瀬の古道

沼田街道は会津と上州を結ぶ街道です。人々は、会津の気多宮村(現在の会津坂下町気多宮)を起点に只見川沿いを歩き、叶津から川を渡り伊南川を辿り檜枝岐へ。集落からさらに沼山峠を越えて尾瀬沼を目指し、三平峠を越えて大清水から沼田城下へと至りました。


道中の、上州と会津の境界にあたる尾瀬沼を挟んだ箇所は、関東と東北を結ぶ要衝であり、戦国時代末期には檜枝岐と片品に関所を設け、人や物の出入りを管理していました。また、会津では銀山街道、越後に至る八十里越、六十里越、下野に至る下野街道などと連絡する南会津の大動脈でした。


尾瀬檜枝岐浪漫紀行のパブリックツアーでは、尾瀬国立公園にかかる沼田街道の沼山峠から尾瀬沼東岸、もしくは三平下までの区間がルートに含まれています。七入から沼山峠、三平下から大清水までの全区間のガイドを希望される方は、プライベートツアーにて承ります。七入から沼山峠の区間は通称道行沢(みちぎざわ)と呼ばれる古道です。

沼田街道マップ

道行沢 ブナの原生林の古道をゆく

七入に沼田街道の旧道と新道の分岐があります。沼田街道の旧道が通称、道行沢と呼ばています。硫黄沢、赤法華沢、と渡り進むとやがて道行沢にぶつかります。七入から沼山峠の入り口まで標高差約600mの登山道は、福島の美しい道50選に選ばれ、白神山地の4倍とも言われる奥会津のブナの原生林を抜ける静かな古道です。

道行(みちぎ)とは

今は土地の言葉で、「歩き易い」の意味であると伝わっています。昔は「雪の中の熊の足跡」狩人に対する「導き」を意味する言葉で、狩人はみちぎによって熊の行動を判断し罠を仕掛けた。という話も耳にした事があります。

道行を辿り登り詰めると、やがて沼山峠の入り口へと至ります。

道行沢の新緑
道行沢の山の神

沼山峠 オオシラビソの林を抜け湿原へ

沼山峠は別名を焼き山峠と言います。麓の檜枝岐村でも、昭和初期生まれの人までは焼き山峠と呼ぶ人が多かったそうです。沼山峠の東にある大江山を源頭とする大江川は阿賀野川の源流の一つ。尾瀬を流れる無数の水の流れは、燧裏林道の三条ノ滝に収束し只見川へと流れ落ち、やがて阿賀野川と名前を変えて日本海まで注ぎます。

昔の沼山峠と案内人

大江湿原 色取り取りの花々に飾られた尾瀬沼の入江

燧裏林道 会津から尾瀬ヶ原へ、もう一つのルート

燧ケ岳の裾野の北側を、約9キロに渡って御池から尾瀬ヶ原に向かい伸びる林道です。角力取田代から西田代にかけて燧田代と称される湿原群が点在し、その先には燧ケ岳の神々しい双耳峰を望む天神田代が。多数の湿原とブナやネヅコの巨木が眠る原生林を抜けると、やがて赤田代から尾瀬ヶ原に至ります。途中には三条ノ滝、平滑ノ滝、渋沢大滝、絹糸の滝など50mから100m級の滝に至る道もあります。(※現在、渋沢大滝と絹糸の滝に至る登山道は道が不明朗なため、案内を付けることを推奨します。)

燧裏林道のネズコ手つかずの森が広がる裏燧には沢山の巨木が眠っています。
秋めく三条ノ滝尾瀬の膨大な水は三条ノ滝に収束し、やがて日本海に注ぎます。
燧裏林道、上田代熊沢田代と並ぶ尾瀬で最も美しい湿原の一つ。