尾瀬での服装と尾瀬の気温について

尾瀬は周囲を2000mクラスの山に囲まれ、冬には15m以上の降雪と山小屋の屋根にまで達する積雪があり、夏は涼しく過し易い半面、冬の気候はとても厳しく人が訪れることはありません。尾瀬との標高差が大体500mほどの麓に位置する檜枝岐村でも、真夏に都市部から訪れた方々が涼しくて驚くほどです。

尾瀬の気候、気温と降水量

東京と尾瀬では年間平均気温で11℃の違いがあります。尾瀬でも日中30℃を越える日はありますが、夏の間でも雨の降る朝や、夕方は10℃を下回る事も珍しくありません。春のミズバショウの時期や、秋の草紅葉の頃には霜が降りる日もあります。尾瀬は地理的に日本海側と太平洋側の気候のちょうど境目に位置しており、冬には大陸からの風が海上で大量の水蒸気を蓄え大雪をもたらす日本海側気候に分類されています。尾瀬の観光シーズンで言えば、ちょうど6月のミズバショウの頃から降水量が増え始め、草紅葉の9月頃にピークに達します。午前中は晴れていても午後から突然雨が降ることもしばしば。天気予報を確認したうえで現地の空模様には注意して行動しましょう。

季節ごとの服装選び

5月 残雪の頃

残雪の頃は普段歩けない特別なルートを歩く事が出来るため、特別な景色を見る事が出来ます。ガイドをおすすめしたい季節です!この頃の尾瀬は雨が最も少ない時期で晴れる日が多いですが、天候が一変すれば冬と変わらない寒さの日もあります。雪からの照り返しや紫外線で体力を奪われますので、サングラスと日焼け止めは必ず用意し、汗冷えしないように行動時は速乾性のある薄手の長袖などを着用しましょう。休憩中は何か羽織るか、体が冷える前に切りあげるようにしましょう。残雪の沼山峠や燧裏林道を行く場合は登山靴をはきましょう、トレッキングシューズだと硬雪に靴底が咬みこまなくて危険です。残雪の裏林道から尾瀬ヶ原を目指す場合は、地図、コンパス、GPS、ツェルト等をお忘れなく。

気温 早朝:-2℃~5℃ 日中:10℃~15℃

参考装備(5月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○手袋 ○サングラス ○ニット帽 ネックウォーマー
  • ○長袖ベースレイヤー
    (薄手の物を2枚重ねるのもあり)
  • ○ミドルレイヤー
    (ポーラテック素材などいい感じです)
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○タイツ+ロングパンツ
  • ○登山靴+ゲーター(スパッツ)
残雪の見晴から至仏を望む
残雪の見晴から至仏を望む
沼山峠から燧ヶ岳と至仏山
沼山峠から燧ヶ岳と至仏山
至仏山から尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を望む
至仏山から尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を望む残雪の頃の尾瀬沼付近
残雪の頃の尾瀬沼付近

6月 水芭蕉とリュウキンカが綺麗な時期

尾瀬の湿原の雪は融けていますが、峠では上旬ごろまで雪が残る場所もあります。底の柔らかい靴では押し固められた雪にかみ合わず歩きにくいです。転倒事故による救助者が最も多い時期なので気をつけましょう。峠に残雪が多い年はしっかりとした登山靴、ない場合は木道で滑りにくいトレッキングシューズがいいです。降水量は夏と比べまだ少ないですが、午後から一気に天候が崩れることが良くあります。

気温 早朝:0℃~10℃ 日中:15℃~25℃

参考装備(6月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○手袋 ○サングラス ○日除けの帽子
  • ○長袖ベースレイヤー
  • ○ミドルレイヤー
    (ポーラテック素材などいい感じです)
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○ロングパンツ
  • ○登山靴orトレッキングシューズ
    +ゲーター(スパッツ)
春の夜明け
春の夜明け
燧ヶ岳と水芭蕉
燧ヶ岳と水芭蕉
新緑に萌える尾瀬のブナ
新緑に萌える尾瀬のブナ

7月 ワタスゲからニッコウキスゲの頃

ワタスゲが穂を付けニッコウキスゲが咲き乱れ尾瀬沼と大江湿原が一番賑わうころです。尾瀬国立公園内の山の雪も消え、山登りも楽しくなってきます。日中も上旬ごろまではまだ比較的過し易いですが、日差しの強い日はそろそろ熱中症にも注意が必要になってきます。こまめな温度調整や水分補給を心掛けましょう。

気温 早朝:8℃~14℃ 日中:18℃~28℃

参考装備(7月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○日除けの帽子
  • ○薄手の長袖or半袖
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○ロングパンツ
  • ○トレッキングシューズ
大江湿原のワタスゲ
大江湿原のワタスゲ
大江湿原のニッコウキスゲ
大江湿原のニッコウキスゲ

8月 夏真っ盛り

尾瀬の短い夏もいよいよ本格的に!!いくら標高が高くて涼しいといわれる尾瀬といえども流石に晴れた日の木道は熱いです!必ず帽子を被り、半袖の方は日焼け止めを塗る事をおすすめします。湿原に出てしまうと木陰が無いので注意しましょう。また午後からは積乱雲が急速に発達する事もあるため、早め早めの行動を心掛けましょう。ちなみにこの季節の尾瀬はすいているので、個人的にはおすすめしたい季節です。

気温 早朝:12℃~16℃ 日中:20℃~30℃

参考装備(8月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○日除けの帽子
  • ○薄手の長袖or半袖
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○ロングパンツ
  • ○トレッキングシューズ
夏の見晴
夏の見晴
俎嵓から尾瀬沼を望む
俎嵓から尾瀬沼を望む
尾瀬沼の北岸オンダシ田代にて
尾瀬沼の北岸オンダシ田代にて

9月 草紅葉の始まる頃

夏が来たかと思えばあっという間に秋の気配です、尾瀬の夏はとても短いです。麓の檜枝岐では朝の冷え込みがぼちぼち効いてくる季節で、ストーブを用意する家庭がちらほらと出てきます。日中はまだ暖かい日もありますが、下旬になると霜が降りる時もあります。そして九月は一年のうち、尾瀬で最も降水量が多い月です、直接、雨に打たれると一気に体温を奪われてしまいますので、雨具を忘れないでください。

気温 早朝:0℃~12℃ 日中:10℃~25℃

参考装備(9月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○手袋 ○そろそろニット帽もいいです ネックウォーマー
  • ○長袖ベースレイヤー
  • ○ミドルレイヤー
    (ポーラテック素材などいい感じです)
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○ロングパンツ
  • ○トレッキングシューズ
秋口の熊沢田代
秋口の熊沢田代
秋尾瀬ヶ原の朝
澄み渡る尾瀬ヶ原の朝
秋の駒ヶ岳
会津駒ヶ岳の秋

10月 晩秋

尾瀬の木々が色づき山小屋も下山を始めます。気温もぐっと下がり霜が降りる日もあります。尾瀬の中を一日歩いていても人とすれ違わない時もあり、静寂の尾瀬を満喫できますが、事故には十分注意して下さい。手袋を忘れずに!

気温 早朝:-5℃~5℃ 日中:8℃~18℃

参考装備(10月頃の尾瀬ハイキング)

  • ○手袋 ○ニット帽 ネックウォーマー
  • ○長袖ベースレイヤー
    (薄手の物を2枚重ねるのもあり)
  • ○ミドルレイヤー
    (ポーラテック素材などいい感じです)
  • ○アウター(雨具兼用の物で薄くていいです)
  • ○タイツ+ロングパンツ
  • ○トレッキングシューズ
草紅葉の尾瀬ヶ原とぼっか
草紅葉の尾瀬ヶ原とぼっか
見晴の山小屋と夕陽に染まる燧
見晴の山小屋と夕陽に染まる燧

山小屋に宿泊する場合

尾瀬で山小屋に宿泊する場合は真夏でもフリースや薄手のダウンジャケット等をお持ちになる事をお勧めします。日中にどれだけ気温が高くなっても尾瀬では日が暮れた後、真夏日になる事はありません。星がきれいな夜や朝早起きして散歩に行く時に薄着だとかなり寒いです。

日中しか活動しない場合でもヘッドランプは必ず荷物に入れて下さい。尾瀬の山小屋は遅くても9時には消灯になります、夜中に目が覚めてトイレに行きたくなった場合などに備えて枕元に準備しておきましょう。

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